前立腺がんプラザ・トモセラピープラザ/トモセラピー・ダヴィンチ|前立腺がん放射線治療はトモセラピー。前立腺がんロボット手術はダヴィンチ。 |
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年をとることによって多くなる癌であり、罹患率は65歳以上で増加します。 前立腺がんの症状 前立腺がんの多くは、初期にはほとんど症状がありません。 進行すると排尿困難、夜間多尿、などの症状が出現しますが、前立腺肥大と似た症状のため発見が遅れることもあります。 前立腺がんの検査(PSA) 前立腺がんの早期発見に重要なのは、PSA検査と呼ばれる血液検査です。 前立腺がんが発生すると、大量のPSA(前立腺特異抗体)が血液中に流れ出ます。 PSA値が正常の値よりも高ければ、癌が疑われれます。概ね4.0ng/mlを超えると、前立腺がんの可能性が高くなります。 前立腺がんの治療法 前立腺がんの主な治療方法は次の4つです。 ・手術療法(ロボット手術ダヴィンチ等) ・放射線療法(トモセラピー等) ・ホルモン療法 ・無治療経過観察 切らない前立腺がん治療 「トモセラピー」 トモセラピーとは、強度変調放射線治療を行う専用機として、アメリカで開発されました。現在、前立腺がんの患者数が非常に多いアメリカ、ヨーロッパを中心に、稼動しています。 トモセラピーは、癌の形に合わせて照射範囲を決められるので、正常細胞に対する照射を極力おさえ、癌の部分だけにピンポイントで放射線を当てることが可能になりました。 前立腺がんロボット手術「ダビンチ」 ダヴィンチは、2009年より医療機器として認可を受け、2012年4月より、前立腺癌に対する手術のみ、保険医療として認められました。 ダヴィンチの特性として、①鉗子の動きが自然、②鉗子の可動領域が大きい、③手ぶれを自動的に補正する、④拡大された立体画像で操作できる、⑤術者が自分でカメラを操作できる、⑥「術者がこびとになって患者さんの体の中へ入り込んで手術をするような感覚」 などがあります。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 前立腺がんとは欧米では男性の罹患(りかん)率第1位の癌ですが、日本でも食事など生活様式の欧米化や高齢化に伴い、男性では最も急速に増えている病気です。前立腺は男性にだけあり、恥骨の裏側で膀胱の下に位置し、その中を尿道が通っています[図1]。形は栗の実に似ており、主な働きは、精液の一部である前立腺液を分泌することです。 前立腺の内部は、尿道に接した移行域、中央の中心域、外側の辺縁域、そして前側にある前方線維筋性間質という4つの区域に分けられます。大きさは、正常大で上下径2~3cm・左右径約4cm・前後径約1.5cm・重さ約15gです。前立腺は、精巣や副腎から出る男性ホルモンの影響を受けています。
①罹患数・罹患率(2005) 42,997人・69.0/人口100,000人 ②死亡数・死亡率(2008) 9,989人・16.3/人口100,000人 ③影響を及ぼす因子 年齢、人種、家族歴、居住地域など ④前立腺がんの症状 癌の多くは辺縁域から発生します。そのため、初期にはほとんど症状がありません。 進行すると排尿困難、頻尿、残尿感、夜間多尿、尿意切迫、下腹部不快感などの症状が出現しますが、前立 腺肥大と似た症状のため発見が遅れることもまれではありません。さらに進行すると、骨やリンパ節に転移し、痛みや麻痺の原因になる場合もあります。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ~PSA検査、PSA基準値、生検~ ①直腸診 前立腺と直腸は広く接しているため、直腸壁を介して前立腺の後ろ側を触ることができます。前立腺の後ろ側に癌ができた場合、硬いしこりを触知する場合があります。 ②PSA検査(血液検査) 前立腺がんでの早期診断に最も重要なものは、PSA検査と呼ばれる血液検査です。PSA(prostate specific antigenの略語:日本語では前立腺特異抗体)とは、前立腺に特異的なたんぱく質の一種です。PSAは健康な男性の血液中に存在していますが、前立腺がんが発生すると、大量のPSAが血液中に流れ出します。PSA値が正常の値よりも高ければ、がんが疑われることになり、PSA値が高くなるにつれて癌の確率も高くなっていきます。 ★ 年齢別PSA基準値
③超音波 直腸に検出棒を挿入し、前立腺の超音波画像を得ます。この検査で前立腺サイズの計測、前立腺の内部構造を明らかにすることが出来ます。また生検(後述)の際にも用いられます。超音波は、再現性や客観性は他の画像検査より劣るという弱点があります。 ④生検
⑤前立腺がんと診断された後に行われる検査
MRI:前立腺周囲の癌の広がりを評価します[図3]。 CT:リンパ節転移や肺転移などを検索します。 PET:全身転移の有無を検索します。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 前立腺がんの性質、癌の広がり状況、年齢、持病の有無等によって治療法が異なります。前立腺がんに対する標準的治療法は、手術、放射線治療、ホルモン療法、無治療で経過観察する方法の4種類があります。ホルモン剤単独で前立腺がんを完全に治癒させることは不可能と考えられています。前立腺がんを完全に駆逐する標準的治療法は、手術か放射線治療(トモセラピーなど)のいずれかです。治療法が複数選択可能な場合、それぞれの治療法の利点や欠点を理解した上で、納得のいく治療を受けることが大切です。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() (江戸川病院放射線科の場合) 遠隔転移(骨、リンパ節等)がある場合 局所的治療(手術、放射線療法)よりホルモン療法を優先します。症状緩和のため、局所や転移巣に対して放射線治療を行う場合もあります。骨に数多くの転移が見つかった場合、転移部をピンポイントで照射する放射線薬剤(メタストロン)を投与することもあります。患者様によって病態は千差万別ですので、個々の患者様に最適な治療法をお勧めしたいと思います。 画像診断にて遠隔転移が確認されない場合 1) 画像診断にて前立腺外への局所浸潤がある場合 外照射(トモセラピー)、あるいはホルモン療法、あるいはこの両者を組み合わせます。 2) 画像診断にて局所浸潤が確認されない場合 ■PSA≧50の場合 : 転移のある可能性が高いと考えます。ホルモン療法と外照射(トモセラピー)を考慮します。 ■20<PSA≦50の場合 : 小さな浸潤、転移のある可能性が高いと考えます。外照射(トモセラピー)を中心に、ホルモン療法の併用も考慮します。 ■10≦PSA<20あるいはPSA<10、生検陽性率>25%または、GS≧8の場合 : 外照射(トモセラピー)あるいは手術療法が考えられます。小さな浸潤の可能性があり、再発に対する厳重な監視が必要です。 ■PSA<10、生検陽性率<25%、GS≦7 : 外照射(トモセラピー)、小線源療法、手術療法どれを選択しても結構です。それぞれの治療の利点、欠点をよく踏まえ、患者様ご本人にとって最適の治療を選んでいただきます。 ■また、80歳以上の方で、T1-T2a、GS≦6、PSA<10の場合は、無治療で経過観察をお勧めする場合もあります。 ![]() ![]() ![]() |
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江戸川病院放射線治療室で臨床実習を行った医学生からの手紙です。
* 掲載にあたり、執筆者の氏名等一部記事を修正しています。 |
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