前立腺がんプラザ/トモセラピー

  

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前立腺癌とは


  


江戸川病院<放射線治療>のご案内

   以下に、江戸川病院(東京都江戸川区)における前立腺癌放射線治療プロトコールを提示します。
   以下のプロトコール以外の照射も行っておりますが、個々の症例についてのお問合せは、個人情報保護の観点から、ご本人あるいはご家族の受診をお願いしております。



適応症例

・ リンパ節転移および遠隔転移を有さない前立腺癌症例(T1-4N0M0)。
・ 全例、治療前のMRIの施行を必須とし、T因子の評価にはMRIを用いる。
・ 同部位に放射線治療歴(小線源治療を含む)のあるものを除く。
・ 根治手術後の症例を除く。
・ ホルモン療法併用の有無は問わない。
・ その他、放射線治療が必要と判断される症例。




治療前検査

放射線を照射する範囲を決めるため、CT、MRIの撮影を照射予定日の2週間前に行います。
1.

前処置として、検査前夜にシンラック1本、ガスモチン15mgを内服。検査当日朝にガスモチン15mgを内服します。

2.

撮像の60-90分前から排尿を控え、膀胱に尿をためます。

3.

検査台の上に仰臥位になり、両手は胸の上で組む体位をとります。

4.

下腹部および両側大腿外側部に、マジックで位置合わせのためのマーキングします。



 撮像範囲は仙腸関節上縁~坐骨結節下5cmまでとし、CTのスライス厚は2.5mmとします。
 CT撮像後に直腸内の便・ガス貯留の状態を評価し、必要に応じて再度排便して頂くか、浣腸を指示します。便やガスが完全に排泄されたところで、再度CTを撮像します。直腸内容物を減らし、膀胱のサイズを大きくすることにより、放射線による副作用を軽減できます。




治療計画

 江戸川病院では放射線治療専門医により詳細な治療計画が行われています。画像診断専門医、核医学専門医等、複数の医師の意見が加味されます。

ⅰ) ターゲット輪郭の作成
1 前立腺
  原則としてMRIとCTとを重ね合わせ、ターゲットの入力を行います。前立腺周囲の筋や静脈叢は含めませんが、被膜外浸潤がある場合はターゲットに含めます。

2 精嚢
 CTで同定される体積とする。

3 CTV (臨床標的体積:肉眼的な腫瘍+周辺の顕微鏡的な進展範囲を含んだ体積)
 NCCN low risk:前立腺のみ
 それ以外:被膜外浸潤を考慮して前立腺から3次元的に5mmマージンをとる。被膜外浸潤がある場合は、浸潤腫瘍部から5mmのマージンをとる。ただし内閉鎖筋、直腸を超えてはCTVを設定しない。また、精嚢浸潤を考慮して精嚢の起始部から2cmまではCTVに加える。

4 PTV(毎回の照射における設定誤差を含めた標的体積)
 毎回CTにて前立腺の位置を合わせているが、intra/inter fractional internal errorを考慮してCTVに3次元的に3-5mmのマージンを加えてPTVを設定する。
※直腸バルーンを挿入した場合は、直腸(バルーン)に接する部分は2mm程度とする。

ⅱ) リスク臓器輪郭
1.直腸(壁)
PTVから頭尾方向に5mmの範囲で入力。2次元的に4mmの厚みを規定して直腸壁とする。

2.膀胱(壁)
CTで認められる全体を入力。3次元的に4mmの厚みを規定して膀胱壁とする。

3.小腸・結腸
PTV上縁より15mm以内に存在する場合は入力。

ⅲ)線量制限
臓器

線量制限

コメント

PTV

D95
maximum
mean

100%(76 Gy)
≦110%(83.6 Gy)
≦105%(79.8 Gy)


115%(87.4 Gy)まで許容
108%(82.1 Gy)まで許容

直腸

D60
D35
D25
D10

≦40 Gy
≦60 Gy
≦70 Gy
≦76 Gy

D65≦40 Gyまで許容

膀壁

D55
D35

≦40 Gy
≦70 Gy


結腸

V65

≦0.5ml


小腸

3.0ng/ml 以下

≦0.5ml







照射・経過観察など

■ 照射
1.

排尿60-90分後に照射

2. 毎回トモセラピーを用いたCT撮像を行い、前立腺で位置を合わせ照射する。位置合わせは、MV-CTの撮像範囲すべてをROIとして行う。


■ 治療後の経過観察
 放射線治療終了から1,3,6,12,18,24,30,36,42,48,54,60・・・・120ヶ月までfollow。PS、PSA値、PSA再発の有無、臨床的再発の有無、IPSS、IIEF、有害事象について記載する。PSA再発の定義にはASTROの定義である「nadirから2以上の上昇」を用い、再発日はPSA測定日とする。有害事象は期間中の最悪Gradeとその日付を記載する。


■ 再発時、晩期障害発生時の対応
 ホルモン療法、全身化学療法、緩和ケア(在宅、入院)、いずれも専門スタッフによる治療が可能です。また、放射線直腸炎、尿道狭窄等の放射線による晩期障害に対しても対応させて頂いております。